活動報告

好間四小の「川の学習」発表学習に参加

 令和8年1月28日に好間四小で行われた学習成果発表の授業に参加した。この授業は、同校の5、6年生児童が今年度6月から当NPOが支援して進めてきた水環境・水生生物学習、水防災学習で学んだことを踏まえて、この流域で実践できる行動を児童自らが提案した内容を発表して感想を述べ合うというものであった。
 昨年度も川の学習の成果発表として行われたが、昨年度のように授業で学習した内容をまとめて発表するという単純な形式ではなかった。学習の進め方は、グループ単位でそれぞれのグループでテーマ決め、課題の整理、スピーチの構成と進めて、練習を行ったうえで本番で実際にスピーチを実施する。最後にクラスで感想を伝え合うというスタイルを採り、国語の授業の中で進められていた。
 A~Cの3グループのスピーチが行われたので、それぞれその内容について報告する。
 まずAグループのテーマは「好間川でキャンプをしよう」であり、実際にキャンプを行うためのタイムテーブルやアクティビティーの内容を考え提案していた。好間川でキャンプをすることで、川の水質や水生生物にも触れることができる、川の災害に備えた行動を考えることができる、など一連の学習の中で学んだ内容を盛り込んだスピーチであった。また、実際に運営されているキャンプ場のユーチューブの動画を流すというスライドの構成も見られた。
 続いてBグループのテーマは「防災クイズ大会をしよう」であった。水防災学習の中で学んだ避難の心構えや避難所での過ごし方など水防災ワークシートを活用してスライドがつくられていた。また、災害に備えて日頃から備えている人の割合の少なさの統計データをインターネットで調べ紹介していた。そして、今回はみんなで楽しみながら防災に関して必要な知識を身に着ける行動の提案であった。今回のスピーチでもクイズの出題例として、防災の日はいつ?地震発生時に身を隠す場所はどこ?など紹介していたが、実際にクイズを作ることにより設問の背景となる内容を整理する過程もとても勉強になり、有意義なものになると思われた。
 最後のCグループのテーマは「ビフォーアフター写真展in好間川」であり、流域探検で気になった上流から海岸砂浜のごみの着目していた。海のごみの量がいきものの数に比べて将来はもっと多くなるというインターネットからの情報を紹介し、ごみの清掃活動をする前後で写真を作成して多くの人に訴えていくという提案であった。
 スピーチをするうえでの全体的な指導の中では、調べて得られた結果や事実とそれらをもとに考えたり思ったりした意見や感想を伝えるときの言い回しについても指導が行われていた。これによって、児童は理解した事実とそれに対する意見や感想との違いを学んでいた。
 当NPOの学習支援においても、脱炭素リテラシーのステージレベルというテーマを常に意識している。これは、レベル1の環境問題の基礎的事項の理解、レベル2の環境問題への対応や対策に理解、レベル3の環境問題への具体的な行動の実践であるが、今回の発表ではこれまでの学習を振り返り小学生にできる行動の提案を示しているという点で、レベル3にも到達できたのではないかと考えている。今後は、これらを提案を実践してみて、さらにどのような課題があるか振り返って改善するフィードバックが必要になると思われた。(投稿:M.H.さん)

2026年02月01日

ゼロカーボン教育モデル授業 in 四倉中学校を担当して

当NPOでは、地球温暖化や気候変動について、次世代を担う中学生が「自分の問題」として考え、行動につなげることを目的に、令和8年1月14日に市内四倉中学校1年生を対象として、いわき市ゼロカーボン教育モデル授業を担当しました。
本授業は、学習のタイトルを「見える?温暖化。あなたならどうする?」として、身近な気象や生物のデータの読み取りや温暖化のためにできる行動についての話し合いを通して、環境問題を自分事としてとらえる時間にしてもらいました。
 授業の前半では、実際の気温や降水量、生きものの季節の変化などのデータを使い、グラフを作る学習を行いました。生徒たちは初めての作業に戸惑いながらも、少しずつデータの変化に気づき、「気温が上がっていることが目で見てわかった」といった声も聞かれました。数字やグラフを通して、地球温暖化を実感する貴重な体験となりました。
 後半では、地球温暖化を減らすため、またその影響に備えるために、自分たちの生活の中でできる行動を考え、グループで話し合いました。節電や節水、エコバッグの利用、地元のものを選ぶことなど、今日から実践できるアイデアが多く出され、グループごとにテーマとしてまとめることができました。
 授業後のアンケートでは、9割以上の生徒が「内容をよく理解できた」と回答し、ほとんどの生徒が自分なりの行動を考えることができたと答えていました。また、「これからも続けたい」と前向きな声が多く、学びが日常生活につながる手応えが感じられました。
 今回の授業を通して、生徒たちは地球温暖化を身近な問題として捉え、自分にできることを考える力を育みました。当法人では、今後も学校や地域と連携しながら、わかりやすく、行動につながる環境教育を進めていきたいと考えています。

 

 


2026年01月31日

2025年度いわき地域環境活動発表会の開催報告

 当NPO法人の主催で、12月13日、地域の環境保全活動に取り組む団体等による発表会をパルシステム福島みんなの交流館で開催した。18名の参加があり、各種団体からの環境活動や研究活動の発表と意見交換が行われた。各団体からの発表のタイトル、発表者(所属):概要については以下の通りである。

〇「子どもたちの笑顔が見える夏井川をめざして」、田中博文さん(夏井川流域住民による川づくり連絡会):夏井川流域ネットワークは、2000年設立の住民主体の環境保全団体で、継続的な水質調査や川遊び、環境学習支援、地域交流、防災活動など多様な事業を通じて夏井川流域の水辺環境の保全と活性化を図り、地域住民の安全で楽しい水辺利用を推進しており、各種事業の内容が紹介された。

〇「地域の宝 -いわきの鳴き砂」、桶田隆司さん(NPO法人いわき鳴き砂を守る会):いわき地域における「鳴き砂」の保護と調査活動について、NPO法人いわき鳴き砂を守る会のこれまでの歩みに加えて、鳴き砂の形成過程や地質的背景、分布状況、清掃活動や学習支援、調査結果の概要が紹介された。東日本大震災前後の海岸調査や粒度分布の分析を行い、鳴き砂の鳴き方の変化を把握して4冊の報告書が発行されたことも紹介された。いわき地域の鳴き砂は太平洋側のほぼ南限に位置し、震災にも耐えた貴重な自然遺産であることから、今後も市民と共に保護活動を継続し、未来へつなぐ必要性があることを強く訴えていた。

〇「生活協同組合パルシステム福島 -環境委員会の活動」、和田佳代子さん(パルシステム福島環境委員会):パルシステム福島環境委員会は1993年に設立され、省エネやゴミ減量、自然観察、放射能測定など幅広い環境活動を行い、グリーンカーテンコンテストや見学会、講習会など年間を通じた多彩な企画で組合員の環境意識向上に努めているが、今後は参加者減少や委員の高齢化といった課題に対応しつつ、継続的な活動機会の提供と情報発信を強化していくことを目指していることが紹介された。

〇「付着藻類を活用した排水処理水からの栄養塩除去の検討」、松本祢音さん・高荒智子さん(福島高専・都市システム工学科):いわき市の浄化槽処理水中の栄養塩除去に付着藻類を活用し、異なる窒素/リン比や藻類密度が硝酸性窒素の吸収に与える影響を実験的に検討し、付着藻類が低コストで効果的な硝酸除去手段となる可能性を示した。

〇「いわき市内のナガエツルノゲイトウの生息状況と対策について」、吉田真弓さん(NPO法人いわき環境研究室):いわき市内のナガエツルノゲイトウは強い拡大力と再生力を持ち、水流による断片の拡散で広範囲に繁殖するため、水系単位での監視と防除において地域連携による取組の必要性が強調された。報告の中では、鮫川と蛭田川の各流域における今後に向けた小規模防除活動の結果から得られた知見等が紹介された。

〇「ジオラマとワークシートの活用 -アンケートでみた水防災の支援学習での子供たちの反応」、和田隆さん(NPO法人いわき環境研究室):ジオラマや実験模型、ワークシートを活用し、小学生を対象に流域や分水界、森の保水力、川の流れ、砂防ダムなどの水防災に関する理解を深める授業を行い、アンケート結果から命を守るための基本的な知識は定着している一方で、専門的内容の理解や教材の平易化・工夫が今後の課題として示されたことが紹介された。

〇「児童向け脱炭素リテラシー学習とその学習支援 -いわき市ゼロカーボン人づくり公民連携事業」、原田正光さん(NPO法人いわき環境研究室):いわき市における令和6年度の児童向け脱炭素リテラシー学習とその支援事業の実践報告であり、好間四小や平四小などでの水環境・生き物学習や自然エネルギー学習、防災学習の実施内容、児童の理解度向上や課題、及び令和7年度に向けた省察的学習の実践と評価の方針が紹介された。

 各発表に対して、今後の活動における参考となる貴重な質問やコメントも活発に寄せられた。発表会を通じて、各団体の継続的な取組により、地域の自然資源や生態系の保護、環境教育、防災意識の向上、脱炭素社会の実現に向けた実践的な活動が行われている状況を知ることができた。一方、各種事業における参加者の減少や高齢化、専門的内容の伝達手法など、今後の課題についても知ることができた。世代や組織を超えた連携の強化や、地域住民の主体的な参加や学びを進めていくことなど、持続可能な地域づくりを目指す必要性についても再認識する機会となった。

2025年12月16日

平四小の第3回環境エネルギー学習支援を実施

地球温暖化の適応としての水防災学習 
-川や流域について学び、命を守る行動につなげる

 令和7年11月14日(金)、平四小6年生44名とNPOスタッフ9名が参加し、「地球温暖化への適応」をテーマとした水防災学習を実施しました。会場は4階の音楽室、図工室、理科室、家庭室で行われました。
 今回の学習では、NPO作成の水防災ワークシートと模型を活用し、体験型のプログラムを通して川や流域について深く学びました。授業冒頭では、第1回・第2回の内容を振り返りながら、地球温暖化の緩和と適応について説明し、今日の学習が「適応」としての水防災であることを強調しました。全体を3つのグループに分かれて、流域ジオラマ模型、流域と分水界・堤防模型、砂防ダム実験の3コーナーをローテーションにより体験しました。

流域ジオラマ模型のコーナーでは、治水と利水の基本や森林の保水力、霞堤・遊水地・調整池など治水に関する工夫について紹介しました。気候変動の影響を踏まえ、流域全体で水害に備える「流域治水」の考え方の必要性も伝えました。

 流域や分水界の模型のコーナーでは、先ず、前日の夏井川の流れの写真を提示し、「その川の水はどこからくるのか?」と問いかけ、「夏井川流域の模型」を中心に、本川や主な支川名を説明し、それらの川のつくりは、「樹木」の構成と同じであること(幹=夏井川本川、枝=好間川等)等、樹木図を使って説明。次に、参加者が「流域模型」に雨(直径2mmの鉄球)を降らせ、雨水の落下経路を追うことにより、「分水界」と思われるところに沿って紐を渡して確認。また、地形図でも、平四小の位置も含め、夏井川流域の範囲を確認しました。さらに、「川の流れ・分水界・流域」がイメージできるよう、「軍手(掌流域)」を使って説明しました。堤防模型を使っての学習では、「右岸・左岸」の考え方(船で下るイメージ)や堤防には、人々の生活を守ることが期待されていることから私たちの生活の場は、「堤防の内側」=「堤内地」と呼んでいること。その他、天端(テンバ)」等の呼び方等について堤防の役割と関連づけて説明しました。

 砂防ダム実験のコーナーでは、水害対策の一つである「砂防ダム」をテーマに、ワークシートに沿って進めました。まず、日本の川と世界の川の勾配を比較した図を示し、日本の川の特徴を理解してもらいました。そのうえで、川で起こる水害の種類や、水害対策に使われる構造物である「貯水ダム」と「砂防ダム」について、写真を見せながら問いかけを交え、それぞれの役割を説明しました。次に、2班に分かれて活動を行いました。一方の班では「砂防ダムの模型を使った実験」を実施しました。土石流が発生した際、砂防ダムがある場合とない場合で下流の被害がどう変わるかを観察し、砂防ダムが土砂を食い止め、下流の災害を抑える働きを体感的に学びました。あわせて、砂防ダムが環境に与える悪影響についても考えてもらいました。もう一方の班では「土砂災害の種類」について学びました。がけ崩れ、地すべり、土石流の現象や前兆を説明し、最後に地すべりと土石流の動画を視聴することで、土砂災害の恐ろしさをより深く理解してもらいました。

 全体のまとめの時間には、「ハザード」と「リスク」の違いを解説し、リスクを最小限に抑えるための工夫やハザードの回避の重要性を伝えました。川や流域、洪水のしくみを知ることで、自分や周りの命を守る行動につなげていくことの大切さを再確認する機会となりました。
 最後に学習に参加した児童数名から学習後の感想や今後に備えたい抱負などが延べられました。今後も児童たちが学んだ知識と体験を活かし、地域の防災に関心を持ち続けてほしいと思いました。

2025年11月21日

蛭田川におけるナガエツルノゲイトウ小規模防除活動

二級河川蛭田川流域では、特定外来生物であるナガエツルノゲイトウの着生が確認されており、在来植生や水域環境、景観等への悪影響が懸念されています。当NPOは、科学的知見と現場での実践を融合し、地域住民や学校、研究機関と連携した市民参加型管理モデルの構築を目指して、小規模な防除活動を実施しています。今回は、いわき市勿来町酒井内田地内の蛭田川でナガエツルノゲイトウのモニタリングと拡大防止を目的とし、2025年11月11日に小規模防除活動を行いました。

活動にあたっては、事前に河川一時使用許可取得や行政区長への説明、看板の設置など関係各所と連携し、行政立会いのもとで安全かつ適切に作業を進めました。現場では、GPSによる位置情報取得・写真撮影、スコップを用いた地下部を含めた個体採取、流下植物片の回収、採取後の湿潤重量計測、焼却処分まで一連の工程を実施しました。作業班は採取、記録、回収、全体管理と役割を分担し、植物体の流下防止に努めながら効率的な除去を図りました。

今回の作業では、20地点(BS-1~BS-20)で合計約310kgのナガエツルノゲイトウを回収しました。各地点は川岸や中州に点在し、植生面積や植物の茎太さなどは鮫川河口での防除の時よりも大きなものでした。多くの株は洪水による倒伏や埋没状態で存在していましたが、茎の節から根や新芽を伸ばす繁殖力の強さが確認できました。また、他種植物との混生や水面下での生育、地下部の引抜き困難さにより、完全除去には至らなかった箇所も多くありました。採取作業中は植物片の流下が頻発しましたが、タモ網による回収体制を整えたことで、下流への拡散防止に一定の効果が認められました。

回収植物体はブルーシート上で写真撮影後、90Lビニール袋に詰めて計測し、いわき市南部清掃センターにて焼却処分しました。現場立会いの行政担当者と連携し、ボランティア清掃後の搬入許可を得られたことは、今後の防除活動における有効な流れを経験することができました。
今回の活動を通じて、ナガエツルノゲイトウの繁殖力や防除の難しさ、早期発見・防除の重要性を再認識することができました。今後も引き続きモニタリングを継続し、翌春以降の萌芽状況や次年度の活動方針について検討を進めていく予定です。
最後に、本活動にご協力いただいたNPOメンバーおよび行政関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

2025年11月16日

好間四小にて水防災学習支援を実施

 11月5日(水)、好間第四小学校にて第4回環境教育―水防災学習を実施しました。5~6年生 10名に対し、当NPOから10名、夏井川流域の会から1名の計11名が学習を担当しました。内容は、流域と分水界、森の保水力実験、川の流れ実験、洪水時のソフト対応の4項目でした。今回は、従来の模型を使った体験学習に加えて、今年3月作成の「流域と水防災ワークシート」を活用して学びを深めることを目標にしました。
 始めに、夏井川流域のジオラマを使って分水界と流域について、説明を行い、資料を用いて、自ら考えながら体験的に学べるよう工夫しました。子ども達は、理解したことを自分の言葉で説明できるようになりました。次に、森の保水力について、川の模型を使って降水量を測る実験を行ってもらいました。データを取り、その結果から、森の保水力と洪水を防ぐ森のはたらきを理解する難しい内容でしたが、協力して実験を進められました。川の流れ実験では、雨の強弱や川の蛇行を変えると、浸食される場所や土砂崩れが起こる様子が違ってくることを模型で体験してもらいました。この実験を通して、堤防があると侵食や土砂崩れを防ぐことができるという、堤防の重要性にも気づいてくれたようです。最後に、洪水時のソフト対応について、危険を避け、命を守るために日頃よりハザードマップや避難場所について家族で話し合いをしておくことの必要性を話しました。説明を受けた子ども達は、避難するときに持っていくものをグループで相談しながら自分の考えをまとめ、発表することができました。避難するときの服装や防災グッズの紹介を聞いて、危険に合わないためにはどうしたら良いのか、小学生の時から防災を自分のこととして考えることが、災害時の自助、共助につながることも学んでもらいました。
 今回作成したワークシートは、事前の予習、今回の学習内容、今回の学習を踏まえた事後への発展という流れになっています。体験・実験したことを、ぜひ家族との話題にあげて、家族の意見も参考に、学習後、自分の考えをまとめて、もしもの時に全員が安全に行動できるようになって欲しいと思います。最近は、地球温暖化の影響なのか、洪水等の災害が世界中で起きおり、その度に、大きな被害が出ています。そのような中、自分の住んでいる流域について、上流から下流まで、良いところ、危険なところを知ることができる好間四小の1年を通し4回にわたる川の学習は、命を守る行動につながる大切な体験だと思います。(投稿:M.Y.さん)

2025年11月06日

鮫川河口ナガエツルノゲイトウ小規模防除活動を実施

外来種対策と地域連携による持続的管理に向けて

 当NPOは、2025年10月31日に鮫川河口砂浜に定着した特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の拡散防止および、いわき地域における継続的管理体制の構築を目的として、小規模防除活動を実施した。本活動はいわき地域で初の試みであり、植生保全と外来種対策の一環として、現地調査、手作業による除去、再発確認やモニタリングを行った。今後は、地域住民や学校、研究機関との連携による市民参加型管理モデルの構築を展望している。

 当日は、河口部右岸砂浜において、作業内容や役割分担の打合せから開始し、事前にマーキングした18地点ごとにGPS情報の取得、写真撮影、植生状況の記録を進めた。作業は1班4名、計2班体制で効率的に実施し、スコップによる掘り起こしと地下部を含めた丁寧な採取を徹底した。採取個体はブルーシート上で本数または重量を計測し、土嚢袋に入れて回収、最終的に焼却処分を行った。

 今回、防除を実施した地点では、他の植生が見られない砂地に1~2本のみ着生している場合や、ハマスゲ等他の植物と混生している場合があった。特に後者では、根が絡み合い、ナガエツルノゲイトウのみを採取するのに苦労した。また、直径1~3mに及ぶ大きな株も複数確認され、地下茎の取り残しを防ぐことが課題であった。採取個体はビニールシート上で一時保管し、小片の飛散防止に留意しながら回収および処分を進めた。

 活動当日は、事前に地区行政区長への説明や海浜利用者への周知看板の設置を行い、福島県いわき農林事務所・いわき市役所職員、並びに河川一時使用許可を受けた福島県いわき建設事務所職員立会いのもと、適切に実施した。

 今回の活動を通じ、スタッフ全員が本種の特徴や採取方法を実践的に把握できたことは大きな成果である。一方で、ナガエツルノゲイトウの繁殖力や拡散の脅威も再認識し、今後の防除活動では飛散防止や地下茎の取り残し対策が重要であることを痛感した。いわき市内では鮫川流域のみならず、蛭田川流域でも本種の着生が確認されており、今後も継続的な防除活動が必要である。今回の経験を活かし、さらに多様な主体と連携しながら、地域全体で外来種対策と自然環境の保全への取組につなげていきたい。

2025年11月06日

河川環境施設見学

 10月17日に、河川環境施設見学研修を実施しました。当NPO法人メンバー以外にも日頃連携して活動を行っている団体からのメンバーを加えて総勢21名の研修でした。
 今回の研修先は、茨城県霞ケ浦環境科学センターと国立研究開発法人土木研究所でした。午前中の霞ケ浦環境科学センターでは、霞ケ浦の成り立ちや特徴、生息する生物や水質などについて職員の方からの説明を拝聴しました。館内には、そのほか子どもから大人まで体験できる環境学習や情報提供などに関する資料が多く公開されており、当NPOの活動においてもとても参考になるものでした。
 午後の土木研究所では、所内の全体的な説明をいただいた後に、河道保全研究グループの水工チームの案内により実際の実験施設で、既設ダムの改造による既存施設への水理的な影響を評価するための模型実験の説明をいただきました。その後、土木研究所のとなりにある国土交通省国土技術政策総合研究所河川研究部の職員の方から、大規模実験水路で越水に対してねばり強い河川堤防構造の開発に利用できる大規模実験水路と荒川を模した遊水地の水理模型実験施設を見学しました。これらはいずれも屋外に設置してある、まさに大規模な実験施設でした。越水による堤防破壊への対応や遊水地の必要性もとても身近な問題と感じられる最近の気候変動を背景に、とても興味深く説明を拝聴することができました。

2025年10月21日

パルシステム福島の「商品展示会」に出展

 9月27日に郡山の「ビッグパレットふくしま」で行われ、当会から7名が参加しました。
「生活協同組合パルシステム福島」は当会の特別会員であり、その組合員組織である環境委員会とも交流があります。イベント自体はパルシステムの商品や事業に関したもので毎年行われているものですが、郡山開催は3年ぶりとあって、今回は来場者、スタッフあわせて千人ほどになる大規模なイベントになりました。
 当会でも3年ぶりとなる出展で、ブースには多くの親子連れが立ち寄りました。活動内容の紹介と「浮沈子」「牛乳パックの船」「針金アメンボ」「輪ゴムで飛ぶパッチンガエル」の4種の科学おもちゃの手作りコーナーを設置しましたが、どのコーナーでも熱心に取り組む子どもの姿を見ることができました。
 針金アメンボと浮沈子は、当会が河川学習や自然エネルギー関係の学習支援講座でも行っているもので、子どもから大人までそれぞれの年齢に応じた楽しみ方ができる科学おもちゃです。浮沈子は、遊び方と原理を説明しながら主に完成品を渡しましたが、針金アメンボは自分で形を作って水面に浮かばせて遊んでもらいました。しかし、バランス良く仕上げるのがなかなか難物で、それだけにうまく浮いた時には周囲から自然と拍手が沸いていました。パッチンガエルは、より小さい子でも楽しめるということで準備しましたが、意外なことに保護者の方が「懐かしい!」と童心に帰って子どもと飛び上がる高さを競うなど楽しんでいました。さらに、牛乳パックの形を生かしたデザインで、輪ゴムの力で進む船を作って実際に走らせてみようということで、会場にプールも設置しました。プールには水や空気の力で進む船も用意したので、自作の船の他にも色々な力で動く船を走らせて楽しんでいました。
 今回は来場者が多いことを見越して、それぞれに100組前後の材料を用意して臨みましたが、3時間の開催時間内にほとんどが出尽くすなど、どのコーナーも大賑わい、大忙しとなりました。これを機会に、参加した子ども達がさらに理科に親しみ、様々な挑戦をしていってもらいたいものです。また、当会の活動はいわき市を中心としたものですが、郡山を始めとした中通りの皆さんにも当会を知ってもらう良い機会となりました。
                                  (投稿:K.Wさん)

2025年09月30日

いわき市内のナガエツルノゲイトウについて

 ナガエツルノゲイトウとは、南米原産のヒユ科の多年草で、生態系や農業に悪影響を及ぼす恐れがあるとして「外来生物法」で特定外来生物に指定されている植物です。日本では、平成元年に兵庫県尼崎市で定着が確認されたのち、令和5年までの35年間で関東地方から南西諸島まで広がっています。いわき市では、昨年(令和6年)6月に水田で確認され、福島県病害虫防除所から農家向けの報告書が発表されています。
 9月26日(木)に当NPOメンバーが、いわき農林事務所協力のもと昨年いわき市内で確認された地域で、今年の生息状況の確認をしました。その結果、昨年確認された場所で生息拡大している様子が見られました。ナガエツルノゲイトウの存在は、農業者には知られてきたものの一般にはあまり知られていないため、今回の結果を広報し、いわき市の皆様にナガエツルノゲイトウ拡大の危険性を理解していただきたいと思います。
1 ナガエツルノゲイトウの生態
 開花期は4~10月で、葉の付け根から花柄を伸ばし、その先に球状の白い花を付けます。国内の系統は種子を付けず、横に伸ばした茎や根で増えます。茎の再生力が強く、数cmの断片から根が出て増殖することができます。茎がちぎれやすく、水に浮くため、その断片が水によって運ばれ拡散しやすい性質もあります。冬、地上部は枯れて根だけが残ります。根は、土中で50cm以上伸び、根の断片からも再生します。水陸両方で生育できるため、乾燥にも耐えることができます。繁殖力の強さと他の植物との競合により、農作物の収穫量減少、水路の取水・排水障害などの被害が報告されています。
2 生息状況
 いわき市内では、川部町、瀬戸町の2か所の水田に生息しています。川部町では、水田の畔全体に広がり、排水溝などの水が多い所では、茎が太く、長く伸びて大型化していました。四時川左岸の水田(赤坂地区、宮前地区)全体で生息が確認できました。川部町は、四時川・鮫川流域のため、川に流れた断片から増えたのか、鮫川下流の江栗橋、鮫川橋の岸でも生育しています。今年は、沼部橋、JR高架橋下の他、河口右岸側に一株、左岸側に十株程度が確認できました。瀬戸町は、蛭田川流域で、川部町と流域が異なるため、どのような経緯で広がっているのか不明です。蛭田川の排水路と周辺の水田の畔の西側から東側に向かって広がっていました(水口から水尻への水の流れの関係か?)。昨年生息確認された瀬戸町の別の地域は、基盤整備工事のため消滅していました。
 今回は、花がついている個体も多かったが、国内のナガエツルノゲイトウは種を付けないので、種による生息拡大の心配はありません。しかし、河口でも生息していることから、海水に耐性を持つと思われます。水陸両性ですが、乾燥よりは湿っている環境を好むのか、湿っている場所で大型化していました。乾燥した場所では、虫の食害を受けている個体もみられました。激しい流れには根が張れないためか、四時川本川には生育していませんでした。
3 生育防止対策
 特定外来生物は、栽培、保管、運搬、野外への放出・栽培等が禁止されているため、簡単に除草することはできません。現在は、個々の農家の協力でナガエツルノゲイトウが生息している畔は刈り払いをせず、除草剤を使って侵入、拡散の防止に努めています。水田の中に侵入した個体は確認できなかったので、除草剤で防除できているようです。
4 今後について
 今回、昨年生息が確認された地域の確認をしましたが、ナガエツルノゲイトウが畔の多くを覆っている状況に驚きました。川部町では、現在、農家の皆さんの協力で、除草剤で防除していますが、少しでも断片が残っていると、そこからまた来年新しい個体が増殖する可能性が残っています。耐塩性があるとすると川から海に流れ出た個体が、いわき市内の海岸に定着し、増殖する可能性も考えられます。瀬戸町では、1か所だけの確認でしたが、蛭田川は川幅が狭く、流れが穏やかで、富栄養化のため、川に流出した場合、爆発的に増殖する可能性も考えられます。今回基盤整備工事で消滅していましたが、その場所に生息していた個体の断片が、土壌と共に運ばれた先で増殖する可能性も残っています。
 このように急速な拡大状況を踏まえ、農家だけではなく多くの地域住民にナガエツルノゲイトウを知ってもらうことが拡大防止の第一歩です。行政、研究・教育機関等には、拡大を軽減するための緊急対策を検討して欲しいと思います。
 当会のような環境NPOができることとして、行政機関と連携を図りながら、調査の様子を地域住民に情報発信することや、外来生物法に抵触しない小規模な防除活動等が挙げられます。一人ひとりの力は微力でも、皆が協力することで、地域の環境を守ることができると信じて活動していきたいと思います。

(投稿:M.Yさん)

2025年09月29日

磐崎小せせらぎスクール支援

 令和7年9月10日、磐崎小5年生75名参加のせせらぎスクールの支援に、NPOスタッフ総勢8名で参加しました。3クラスのそれぞれ半分ずつから成るA班、B班を構成して、水生生物調査と水質測定を交代で行いました。
 水生生物調査では、各班80分ずつ学校前の藤原川で、生物調査を実施しました。水温は25℃と高めでしたが、曇りのため暑すぎず野外活動には最適な条件でした。
 生物調査開始前に調査地点の川幅、水深、流速を確認すると、川幅は6.5m、水深は2m間隔で平均10~20cm、流速は速い所で80m/秒、遅い所で40~50m/秒でした。その後、生物採集のやり方の説明を聞いた後、いよいよ川に入って生物採集を開始しました。子どもたちは、生物採集が大好きなので、服がびしょ濡れになっても気にせず探していました。「先生、タイコウチとったよー」、「エビいたー」という歓声が聞こえ、40分程度でバケツの中は、たくさんの生物で一杯になりました。採集を終えた後、自分たちで、採集した生物を同じ種類ごとに分けたところ、A,B班とも採集した生物は20種類にのぼりました。指標生物は少なかったですが、ヘビトンボ、ヒラタドロムシ、コオニヤンマなどを見つけることができ、指標生物による水質判定はⅡ(少しきれいな水)となり、化学的な測定結果(COD5)とも合致していました。調査後は、すべての生物を子ども達の手で川に返しました。これは、環境への影響を最小限にするための大切な行動です。子ども達が、生態系の一部として川の役割を理解するために今回のような体験は大切で、臆することなく川に入り、積極的に活動する子ども達を見ていると、環境を保全する大人に成長してくれそうで、将来が楽しみでした。
 一方、水質測定は、校内理科室で体験してもらいました。水質の測定項目は、主要な指標であるCOD(化学的酸素要求量)、におい、透視度、導電率の4項目で、朝採水した藤原川の上流(関下橋)、中流(学校前)、下流(島橋)の3地点の河川水を用いて行いました。前半、後半のグループともに、3組に分かれて、COD(化学的酸素要求量)は、1組は上流、2組は中流、3組は下流を測定し、においは、全員で3地点の河川水を比較測定し、透視度、導電率の測定は、各組分担して3地点の河川水を測定してもらいました。測定後、各組に得られた結果を記録表にまとめ、全員がレーダーチャートを作り、可視化しました。その結果、上流から下流に向かって川の水が汚れていく傾向が確認されました。その要因として、周辺住宅の数との関連性に気づいてもらい、生活排水が川の汚染の一因となっていることを理解してもらいました。また、川の水を汚さないために自分たちができることについて話し合い、水質測定を終了しました。

2025年09月18日

自然とともに学ぶエネルギー:平四小の体験型環境教育

 令和7年9月12日(金)、いわき市立平第四小学校の6年生2クラス(計44名)を対象に、今年度第2回目となる環境エネルギー学習支援を実施しました。今回の活動には、当NPOスタッフ9名に加え、福島高専の教員・学生4名、平窪自然塾のメンバー3名が参加し、総勢16名で支援にあたりました。午前中の時間を使い、校内での省エネルギー実験と、学校近くの諏訪神社境内での自然エネルギー体験を、2クラスが交代で体験しました。

校内での省エネルギー実験
① 室内の温度測定
 雨天のため屋外から室内温度測定に変更し、エアコン稼働・窓閉・廊下ドア開の状態で、8か所(窓ガラス、壁、天井、床、机、照明、廊下の窓ガラス・壁)を放射温度計で3回測定し平均値を算出しました。結果からみんなで考えて、①照明器具が最も高温で電気機器が熱を持つこと、②窓ガラスの温度差から外気や太陽光の影響、③天井と机の温度がほぼ同じで空調の効果がわかるとまとめました。なお、床の温度が他より1℃高い理由は不明でしたが、室内環境の理解を深める良い機会となりました。
② 色布の温度変化
 太陽光の代わりに白熱電球とLED電球を使用し、色の違いによる温度変化を調べました。
黒や青の布が高温になると予想されましたが、LEDでは変化が少なく、白熱電球では3〜5℃の上昇が見られました。児童たちは「省エネなのはどっち?」「暑い日は白い服がいい?」など、日常生活と結びつけた活発な議論を展開していました。
③ 風による肌温度の変化
 小型扇風機を使い、風の強さによる手のひらの表面温度の変化を測定しました。
風が強くなるほど温度が下がる傾向が確認され、皮膚表面から熱が奪われる仕組みを体感することができました。

諏訪神社での自然エネルギー体験
① 火起こし・ソーラークッカー
 曇天のためソーラークッカーの実演は中止となりましたが、「まいぎり式」の火起こし器を使った体験を実施しました。湿気の多い中でも4名が着火に成功し、文明のありがたさを実感する貴重な体験となりました。
② 足漕ぎ自転車・ソーラーカー
 自転車を漕いで発電し、水中ポンプを動かす体験では、電力の活用方法に児童たちが興味を示しました。また、ソーラーカーの乗車体験では、太陽光で充電した電気で曇天でも走行できることに驚きの声が上がっていました。
③ 発電施設(風力・太陽光・水力)
 風力発電機・太陽光パネル・水車など、家庭でも導入可能な設備を見学。
特に、神社脇の小川で稼働する浮体式小型水力発電機(福島高専製作)には多くの関心が寄せられました。

 天候には恵まれませんでしたが、児童たちは多様なエネルギーの仕組みを体験的に学ぶことができました。今後も、自然とエネルギーのつながりを実感できる学びの場を提供していきたいと考えています。

2025年09月18日

好間四小の水生生物調査学習支援報告

 令和7年8月27日、好間四小5,6年生の水生生物調査学習、その後全校生による水遊びが開催されました。当日は当NPOのスタッフ8名と夏井川流域の会スタッフ2名が学習の支援にあたりました。この学習は当初、7月16日に第2回学習支援として河川水環境学習と一緒に実施する予定でしたが、天候不順により延期となったものでした。
 水生生物学習では、5,6年生10名が学校から歩い5分ほどの好間川に移動し、最初に川幅、水深、流速の測定を行い、水生生物調査を行う上で川のどの部分が深いか、流れが速いか確認しました。続いて、水生生物調査方法の説明を受けた後、たも網で石の下や川岸、水際の草むらなどに生息する生きものの採取を行いました。採取後は、河川敷に移動して児童全員で同じ種類の生きものだと思われる個体を同じ容器に移して分類を行いました。おおむね児童による分類が終わった後で、NPOスタッフから生きものの種類についての説明が行われました。今回の調査では、24種類の生きものを採取することができました。昨年度は全部で22種類でしたが、今年度はさらに多くの生きものを確認することができました。
 水生生物学習後は、1~4年生も合流して水遊びを行いました。水遊びでは最初に夏井川流域の会のスタッフから、川で遊ぶ際に注意事項の説明がありました。おぼれた時に身体の浮かせ方、おぼれた人に救命浮き輪の投げ方などについては具体的に指導していただきました。児童たちも最初のうちはおそるおそる川流れを行っていましたが、次第に楽しくなり何度も川を流れて楽しんでいました。川流れの後は、児童一人ひとりに笹船を作ってもらい学年ごとに笹船レースを行いました。ささ舟が水の流れに乗りやすい出発点を選んで自作のささ舟を送り出して、競争を楽しみました。

2025年09月09日

好間四小の水環境学習支援報告

 令和7年7月16日、好間四小5,6年生10名が参加して好間川の水質調べ学習が行われ、当NPOのスタッフ10名が学習の支援にあたりました。当初の計画では好間四小の第2回学習支援として河川水環境・水生生物学習として実施する予定でしたが、台風5号や低気圧による降雨の影響のため、河川における水生生物調査を延期して水質測定のみを実施しました。事前に児童からの要望があり、学校プールの水質についても同様の方法で測定してみました。
 好間川の水質については、源流の雨降山ふもと(地点1)、好間四小前(地点2)、夏井川との合流前の平川橋下(地点3)の3地点で採水を行い、教室(図工室)で測定を行いました。なお、調査当日の悪天候が予想されたので、採水は前日の少雨時に行いました。
 測定の前に、COD、透視度、導電率、においの測定項目についての全体説明を行い、その後、3班(A班~C班)に分かれてそれぞれ地点1~地点3の検水についてパックテストによるCODをメンバー全員で測定しました。さらに続いて、すべての班がローテーションで、透視度、導電率、においの測定を行いました。NPOのスタッフも全体説明の後で各班について再度説明を繰り返しながら児童たちの指導にあたりました。児童たちは測定した結果をデータシートに記入し、平均値の計算やレーダーチャートにまとめる作業をNPOスタッフの指導を受けながら実施しました。最後に、各班のレーダーチャートの結果をNPOのスタッフが1枚のレーダーチャートにまとめ、これを用いて、好間川の地点1から地点3の水質の状況を児童たちと一緒に確認しました。児童たちからは、上流から下流に向かって水質が悪化する傾向やその原因として家庭排水などの影響があるのではないかといった意見が出されました。
 最後のまとめでは、各水質項目が示す意味について児童たちと一緒にふりかえりを行うとともに、各地点の水質の変化や川のよごれの原因について再度考えてもらいました。また、今回児童たちの要望で実施したプールの水質測定結果についての説明を行い、流出水について消毒のための薬品投入の影響が見られた以外、流入水(地下水)や学校水道水との違いはほとんど見られなかったことを確認しました。児童たちはプールの水があまりよごれていないことがわかり安心したようでした。

2025年09月09日

第14回環境放射能除染研究発表会への出展報告

 令和7年8月27,28日の二日間、福島市飯坂の「パルセいいざか」に於いて「環境放射能除染研究発表会」が開催されました。これは、福島の環境再生および復興に向け進められている放射能の処分等に関する研究発表の場で、今回で14回となるそうです。その研究発表会に併設する形で、福島の環境関連や復興等に取り組んでいる団体の展示ブース、ポスター展示のスペースが提供される事になり、そこに当NPOも初めて参加・出展しました。
 展示会場では県の環境創造センターや国立環境研究所、さらに放射能関連の一般企業など18のブースと、福島高専や福島高校などの研究ポスターが26スペースで展示されました。
会場では、協力団体である「夏井川流域ネットワーク」と隣り合わせのブースにおいて、当NPOの「研究室紹介」、「水生生物学習」、「エネルギー学習」、「河川水防災学習」の活動紹介のポスター展示と説明をするとともに、当NPOが作成した「川の水質調査」、「流域と水防災」の小冊子を準備し希望者への配布をしました。
 この発表会は事前申し込み制であったため、一般の来場者は殆ど無く(300人/日程度)、学生を含めて放射能に関わっている専門色の強い人がほとんどのようすでした。そのような中で、放射能に関連した展示がないブースは当NPOが唯一で異色の存在だったために、参加者が興味を示してくれるかが当初心配でした。しかし逆に放射能に堪能して箸休め的な感覚で訪れてくれた方も多くおり、発表会の合間に、二日間で約50人の訪問者があり、当NPOの活動を充分にアナウンスすることができました。小冊子も好評で、将来、福島の環境を保全する感覚を身に着くなど子供たちの育成に役立つとの評価もありました。
今後も機会があれば積極的に当会の活動を紹介していきたいと考えています。


2025年09月04日

赤沼地区「水との共生」出前講座

 令和7年8月3日、いわき市赤沼地区構造改善センターにおいて「水との共生」出前講座を開催しました。当日は、赤沼地区子供会児童7名と保護者10名が参加し、赤沼環境保全会メンバーが見守る中、当NPOからはスタッフ6名が指導にあたりました。
 赤沼地区環境保全会の片寄会長からの挨拶に続いて、当NPOの原田理事長から、水との共生を考える講座にしたいとの開催趣旨の説明がありました。引き続き、「タニシによる水質浄化実験」として、地区内から採取した植物プランクトンを含む水を入れた3つの容器に、それぞれタニシを0個体、7個体、15個体入れて容器を黒い布で覆い暗状態に保つようにセットしました。
 次に、近くの農業排水路に移動して、参加児童だけでなく大人も水に入ってタモ網で水生生物の採取を行いました。農業排水路は水深約0.1m、流速約0.15m/s程度で水が流れていましたが、小さい児童たちも水路に入って水生生物を採取しました。その後赤沼構造センターの車庫(日かげ)に戻り、採取した水生生物の分類・同定を行いました。調査の結果、水生生物12種類が確認されました。今回は、昨年度の調査(採取種類数は8種類)よりも多い12種類の水生生物を採取することができました。
 その後は、センター内で児童・保護者が3班に分かれて水質測定を実施しました。1班は地点①小川江筋、2班は地点②構造改善センター前農業排水路、3班は地点③赤沼川の水を使用して、COD、導電率、におい、透視度の測定をそれぞれ行いました。その後、児童たちは得られたデータをもとに各自レーダーチャートを作成しました。小さい児童もいたのでグラフの作成に戸惑っていましたが、NPOスタッフの指導によりレーダーチャートを作成して、地点ごとの水質の違いを確認できたようでした。
 水質測定の後、「タニシによる水質浄化実験」の黒い布を取って、2時間後の実験結果のお披露目を行いました。タニシが植物プランクトンを捕食して水のにごりを除去してくれたことを全員で確認することができました。
 その後、児童たちは針金を用いたアメンボやペットボトルを用いた浮沈子の製作に楽しみながら取り組みました。また、これら科学玩具に加えて、使用済みCDを利用して作成したコマのプレゼントにも喜んでいました。
 最後に、講座のまとめとして、原田理事長から今回の生物調査および水質測定、タニシによる浄化実験の結果について総括を行い、講座のテーマである「水との共生」において、人間も生きものとして水環境に対して悪影響をもたらすのではなく、改善に向けて貢献していくことの必要性が強調されました。今回の講座では、赤沼地区環境保全会ならびに地区子供会には準備段階からたいへんお世話になりました。また、本講座は福島県企画調整部土地水対策室の「水との共生」出前講座としてご支援いただきました。これら関係された皆様に感謝・御礼申し上げます。


2025年08月25日

下小川地区農村水環境・水生生物調査

 令和7年度の下小川地区農地・水環境保全事業として、下小川子供育成会メンバーの環境学習を兼ねて、小川地区において水生生物調査や水質分析を7月26日に実施しました。下小川子供育成会からは児童7名と保護者10名が参加し、当NPOからはスタッフ6名が指導にあたりました。
 当日は最初に下小川集会所で水環境調査の概要と方法、タイムテーブルについて当NPO原田理事長から説明を行いました。
 はじめに調査地点③の農業排水路で,水生生物調査を行いました。水田から排水が流れる水路は、幅1.2m、水深10cm、流速0.6m/秒ほどでしたが、児童の皆さんは水路の中に入ってタモ網で生きものを採取しました。最初はおそるおそる生きものを捕まえていましたが、保護者も皆さんが昔を思い出したかのように元気に生きものを捕まえるのを見て児童の皆さんも一緒に頑張りました。その後採取生物を水路のうえで分類をした後、指導者と一緒に種類や名前の確認を行いました。タモロコやドジョウを含め12種類の水生生物を採取することができました。昨年度に採取できた生物は9種類でしたが、今回はタイワンシジミが初めて採取できました。また、水路の底部がコンクリートで水の流れも早かったためか水生昆虫の幼虫はほとんど確認できませんでした。
 調査地点①の下田川は、川幅5.5m、水深10cm、流速0.3m/秒でした。地点③の農業排水路とは違って、川幅も広く児童たちは広々とした空間で水生生物の採取をすることができ、気持ち良さそうでした。ここでも保護者の方と一緒にタモ網で川岸の茂みや石の下から多くの生きものを採取しました。この地点では、ウグイやドジョウ含め11種類の水生生物を採取することができました。今回は、カワゲラやカゲロウなどの水生昆虫の幼虫は採取できず、採取できたのはヒゲナガカワトビケラだけでした。川面にはカワトンボが多く飛んでいたのですが、羽化の時期と重なって水中からの採取が難しかったのではないかと考えられました。
 下田川や農業排水路における水生生物調査後は下小川集会所に戻り、水生生物調査を行った地点を含む3地点(①下田川、②小川江筋、③農業排水路)から採取した水について、COD、におい、導電率、透視度の4項目の分析を行いました。測定では児童7名を2グループ(A班とB班)に分けて、さらに参加保護者から1グループ(P班)つくり、保護者にも地点②の小川江筋の水のCOD分析を分担していただきました。今回初めて保護者の班を設けましたが、このような測定をしたのは初めてという保護者がほとんどでした。しかし、その割には皆さんとても手際よく測定していました。児童たちには、今回初めてグループの結果を1枚のグラフ(レーダーチャート)にまとめるところまで実施してもらいました。あまり見たことがないグラフの作成ではありましたが、NPOスタッフの指導を受けながら描いて、3つの地点の水質の関係などを考えていました。その後、レーダーチャートを用いて水質測定のまとめを行いました。
 最後のまとめとして、水生生物調査と水質測定の全体のまとめを行いました。水質測定の結果からは、農業排水路の水質の状態は下田川よりは若干よごれた状態でした。採取された水生生物の種類には若干の違いが見られましたが、確認された種類数には大きな差は見られず、川の生きものも田んぼの生きものもそれぞれの環境に合わせて種を維持していることが推察されました。
 最後に、今回の調査会の開催にあたり、調査地点の草刈りや児童の安全管理にご協力いただいた下小川子供育成会ならびに下小川環境を守る会の皆様に心より感謝申し上げます。

2025年08月22日

R7夏休み理科自由研究支援講座開催報告

 7月12日(土)に、生活協同組合パルシステム福島「みんなの交流館」において、パルシステム福島環境員会との共催で「理科実験教室」を開催しました。当日は6家族、小学1年~6年の8名合わせて14名が参加し、パルシステム福島環境委員6名と当NPOの8名が対応しました。
 例年この時期に開催しているもので、今回は「太陽熱の利用」をテーマに、「ミニソーラークッカー」の製作やソーラークッキングの実演を行いました。製作した「ソーラークッカー」は当会が考案したもので、牛乳パックやアルミテープ、空き缶など身近な材料でつくることができるものです。製作と並行して同型のソーラークッカーによる実験も行いました。アルミテープとプラスチックの保温カバーの有無で3種類の比較を行いましたが、事前に行った実験(後掲)では①の常温の水が90℃近くまで上昇することも確認されています。(グラフの階段状の部分は実験途中で薄雲が出たため)

 しかし、当日は生憎の曇天で50℃程度の上昇にとどまり、市販のソーラークッカーでの調理も完成とはいきませんでした。その後の猛暑を振り返ると、しのぎやすい日ではありましたが残念な結果となりました。まとめの「ソーラークッキング」を可能にする「太陽の光が熱に変わる」原理や「温度と熱の違い」などの説明には、特に高学年生や保護者が熱心に耳を傾けていました。
 また、メインテーマである「太陽熱の利用」終了後は、こちらも恒例の「理科自由研究の進め方」について説明を行いました。「野菜は水に浮くか?沈むか?」を実際に試しながら、結果の考え方やまとめ方の説明を行いました。こちらには低学年生も興味深そうに参加していました。自分たちが食べている野菜を、水に浮かべてみると質量に関係なく、浮いたり沈んだりします。そのなぜを追求すると、比重という概念を知るきっかけになると思います。また、別の視点で結果を分析すると、根菜類は水に沈み、それ以外の野菜は水に浮きます。この理由を考察するのも面白いと思います。この実験を通して、日常生活にある「なぜ?不思議?」といった疑問から、研究材料をみつけられること、自分なりの予想を立てること、方法をじっくりと調べることなど、自由研究のポイントを理解してもらえたようです。
 本講座は、参加者が夏休みに「理科自由研究」に取り組んでくれることを目的にしていますが、ほとんどの児童からは「やってみたい!」との感想をもらいました。「やらない」と回答した一人も「3年生になったらやってみる」との決意表明があり、講座開催の目的は達成されたものと感じています。

 

 

2025年08月20日

平四小第1回自然エネルギー学習開催

 いわき市立平第四小学校6年生2クラス(計44名)を対象に,6月11日(水)の午前中に自然エネルギー学習支援を行いました。当NPOのスタッフ10名に福島高専教員1名を加えた総勢11名で臨みました。 当日の自然エネルギー学習では、はじめに原田理事長から当NPO法人の紹介が行われ、引き続いて今年度3回にわたって実施される平四小の環境エネルギー学習の概要についての説明が行われました。今年度のテーマは、「地球温暖化と私たちのくらし」で、第1回自然エネルギー学習、第2回自然エネルギー・省エネルギー学習、第3回水防災学習で、地球温暖化やエネルギー利用について学び考えて、地球や自分をまもる行動につなげることを目的に学習しようとの呼びかけがありました。
 第1回の学習では、「地球温暖化をへらすためにできること」というサブタイトルで、1グループ7~8名ずつ、各クラス3グループ編成で、「地球温暖化と私たちのくらし」という概要説明(2グループ、40分)、温度差発電(ペルチェ素子発電)、水力発電、太陽光発電・発電のしくみ、風力発電の説明(1グループ、20分)をローテーションしながら体験しました。 概要説明では、モニターを使って、温暖化の原因と影響、対策について、温室効果ガス、再生可能エネルギー、温暖化の緩和や適応など言葉の解説をしながら、概要の説明を行いました。さらに、学習したことを自分なりに考えたり、感想を抱いたり、それを友人と共有したりすること、自分にできる温暖化の対策を考え実行する行動の大切さを強調しました。児童の数人から、自分にできる具体的な行動について発言してもらいましたが、緩和と適応の意味をある程度理解してもらえたことを感じました。
 温度差発電では、2種類の金属が接合されているペルチェ素子を使用しますが、はじめにペルチェ素子の特性である電流を流すと金属に温度差が生じること(ペルチェ効果)を指で触れて体感しました。続いて、ペルチェ素子を氷と児童たちの手のひらの温度差で発電 (ゼーベック現象)させ、LEDランプの点灯やモーターにつけた木製羽の回転を観察し、温度差発電を体験しました。児童たちは、初めて見る実験装置に触れ、都度実験の事象に驚き・楽しみながら取り組んでいました。今回の温度差発電技術の特徴を理解し、私たちの生活環境の中でどんなところに活用されまた将来役立てることができるかなどを考えてもらいたいと思います。
 水力発電コーナーでは、冒頭に福島県の水力発電量は全国で6番目に多い県であること、また日本で1番発電量が多いのは奥只見発電所で、2番目は田子倉発電所であり、両方とも福島県にあるのを知ってもらいました。発電体験では2人1組で、1人が2 L ペットボトルを持って、もう1人がペットボトルの底から流れ出た水をタービンにかける役を担当しました。高さを90cmと50cmの2段階として、ペットボトルのホースの太さを8 mm と6 mm の2種類を使用したので、4通りの発電体験ができました。発電量の大きさは電流計、 LED電灯の明るさ、オルゴールの音量で計測できました。子どもたちは電流計に出た数値をみんなで読んで、水力が多いほど、落差が大きいほど発電量が大きいことを実感できて楽しんでいました。最後に、使用した模型の名称(タービン、発電機など)を説明するとともに、火力も原子力も発電するしくみは基本的に同じであることを説明しました。
 太陽光発電・発電のしくみでは、まず太陽光発電の原理を簡単に説明し、その後ソーラーパネルを使い、一日の発電量サイクルを再現して、電気使用量サイクルとの差異をどう埋めるかなど考えてもらいました。その上で太陽光発電の利点、欠点を挙げてもらいました。またコイルと磁石で誘導電流を、手回し発電機を用いてタービンの発電原理を説明し、電気に交流と直流があることを知ってもらいました。児童たちは、太陽光発電ではペロブスカイトの最新技術に興味を示し、また、発電原理では、必要に応じ身近で交流、直流の変換を実施(ACアタプターなど)していることなど合点したようすでした。もう少し深く説明ができればと思う部分はありますが、何か一つでも関心をもった部分があったならば嬉しいです。
 風力発電では、担当から、風力発電のしくみと特徴、市内の風力発電例(平四小から見える三大明神ウィンドファーム)、風車の大きさと発電量についての説明後、子どもたちに風を起こして、風車を回す体験をしてもらいました。うちわを手にするとみんな懸命にあおいで風を起こし、手作り風車が高速で回ると、大喜びでした。盛り上がっただけではなく、体験を通して、風の強さ、向き、羽の数と発電量の関係について理解を深めてくれたようでした。
 グループ体験終了後は、また全体で集まって事後アンケートに記入してもらいました。最後の数人の児童から今回の授業の感想と今後へ向けての各人の抱負などを発言してもらいました。

 

 

2025年06月18日

好間四小の好間川流域探検学習開催

 令和7年6月4日、好間四小の全児童22名が参加し、好間川の源流から夏井川との合流点、さらには夏井川河口までの流域探検学習を行いました。当NPOからは7名のスタッフが学習支援を担当しました。 校庭で開講式を行った後、高学年(5、6年生)と低学年(1~4年生)に分かれ、バス2台に乗って上流の雨降山へ向かいました。
 今回、高学年の児童は、好間四小の流域探検では初めて、雨降山の中腹から伏流水がしみ出る源流を体験しました。バスの降車地点から40分ほど沢をのぼり、目的の源流へ到着し、森林土壌から伏流水がしみ出てくるようすを観察することができました。 一方、低学年の児童は、バスの降車地点から10分ほど沢を上った渓流で、網を使ってさまざまな水生生物を採取し、観察を行いました。児童が採取した水生生物は、貴重な生物を含め、サワガニ、カワゲラ、カゲロウ、トンボのヤゴ、ヒラタドロムシなど11種類でした。特に1年生は初めての経験ということもあり、小さな流れに多くの生き物がいることに驚いているようすでした。その後、源流から降車地点まで戻った6年生は、昨年度に学習した水質分析を思い出しながら、渓流水の透視度、COD、においの水質測定を行いました。結果は、透視度「100㎝以上」、COD「2.5mg/L」、においは「無」であり、とてもきれいな水であることを測定結果から理解できたようでした。
 雨降山を後にして三和公民館へ向かい、トイレ休憩をした後、好間川と夏井川の合流地点をめざしてバスで移動しました。その途中、バスの中から植物(みどり)の量、水田の広さ、川の大きさ、道路や建物、車や人の数など流域のようすを観察しました。合流点では、バスから降りることはありませんでしたが、大きな夏井川に合流する好間川のようすをしっかりとまぶたに焼きつけているようでした。 その後、夏井川が太平洋に注ぐ河口をバスの中から説明を聞きながら見て、新舞子海岸へ移動しました。
 新舞子海岸で昼食をとり、その後の休憩時間には、砂浜に生えているハマヒルガオ、コウボウムギ、ハマボウフウなどの植物を観察したり、流木や貝殻、プラスチック類などの漂着物を手に取って観察したりしました。普段は見ることができない海辺の景色を楽しむことができました。
 午後は夏井川河口公園へ移動し、ワンド内の岸辺でカニ釣りを体験しました。潮汐の関係で水位が高く、護岸の石積みの多くが水没している状態で、カニが歩く姿はあまり見られませんでした。そのような状況でも児童たちはカニの生息場所を見つけ、餌でおびき寄せて釣り上げたり、わずかに歩いているカニを手づかみで捕獲したりして楽しみました。今回、児童全員で捕獲できたカニ(クロベンケイガニ)は13個体でした。また、ワンド内の水の水質分析結果は、透視度「66cm」、COD「6mg/L」、においは「弱」でした。
 今回の学習では、4年生以上の児童は、これまで念願であった好間川の源流を確認することができました。片道40分の沢登りはとても大変でしたが、児童たちの貴重な記憶や経験につながったと思われます。今後、好間川の学習や観察をする際には、この源流探検のことをぜひ思い出してほしいものです。

 

 

2025年06月11日

令和7年度第1回理事会・通常総会・第2回理事会の開催

 令和7年度の第1回理事会は、5月21日(水)に福出席者は理事4名、監事2名計6名で、予定どおり11時に開催しました。 議長は、いわき環境研究室定款により原田理事長が務めました。平成6年度の事業報告・会計決算報告を事務局長から説明して異議なく承認されました。次に、令和7年度の事業計画案・予算案について、若干の字句の修正を受けましたが、異議なく承認されました。 役員改選では、理事に原田正光さん、中西恒雄さん、平川英人さん、和田佳代子さんを選出し、幹事に江尻勝紀さん、和田隆さんを選出しました。

 令和7年度の通常総会は5月28日(水)9時半より、パルシステム福島みんなの交流館で開催しました。司会は平川事務局長が担当し。議長は和田佳代子さんが務めました。出席者は会員13名中の13名(うち委任状6名)で総会は成立しました。平成6年度の事業報告・会計決算報告を事務局長から説明し、会計監査報告を和田隆さんにお願いして、異議なく承認されました。次に、令和7年度の事業計画案・予算案について、若干の質疑が出ましたが、異議なく原案どおり承認されました。 役員改選では、理事に原田正光さん、中西恒雄さん、平川英人さん、和田佳代子さんが承認され、幹事に江尻勝紀さん、和田隆さんが承認されました。

 総会に引き続き、令和7年度第2回理事会をパルシステム福島みんなの交流館で開催しました。理事4名の互選で、理事長に原田正光さん、副理事長に中西恒雄さん、理事兼事務局長に平川英人さんを選出しました。

 

 

 

 

2025年06月04日

市民向け水防災学習の開催

 令和7年4月19日にいわき市文化センター2階会議室において、いわきを変えるゾ市民の会主催の「水防災学習」が開催され、11名の市民が参加しました。当NPOからはスタッフ9名が支援にあたりました。
 今回は、「流域と分水界」、「森の保水力実験」、「砂防ダム実験」、「流域ジオラマ」の順番に説明を行いました。「流域と分水界」の学習では、流域模型を体験してもらいました。具体的に夏井川をモデルに想定してもらい興味を持たせ、川の成り立ち等を説明し、雨水がどのように流れ、海に注ぐかを説明しました。
 「森の保水力実験」では、森林の状態を想定して、ジオラマ模型に実際にジョウロで山頂より水を流して、実験の条件を変えて交代で参加してもらいました。森の保水力を具体的な数値により理解していただき、緑のダムといわれる理由を実験により確認していただきました。
 「砂防ダム実験」では、問いかけや遊びの要素を取り入れて説明しました。世界の川は、河口からの距離が長く、高低差が小さい川が多いことや日本の川は河口からの距離が短く、高低差が大きい川が多いことを説明したうえで、岩や流木を止めることにより水害を防ぐ砂防ダムのメリットに対して、①魚の生活環境を変えてしまう。(魚が上流に上れなくなる)②土砂をせき止めてしまう。③川からの栄養分が少なくなる。(海では磯焼け等になる)などのデメリットについても説明を行いました。
 「流域ジオラマ」では、流域ジオラマ模型を使用して説明を行いました。水害が起こらないようにするには、川へすぐに雨水が流れないようにすること、森に水を貯めて川へ少しずつ流すようにすること、かすみ堤や調整地により川への流出を遅らせる工夫、田んぼダムの導入などについて説明を行った後、流域全体で治水を考えていく「流域治水」の説明を行いました。
 最近では、雨の降り方が極端で時間雨量が多くなっていることや川の生き物と環境を考えること、林業の生業も衰退していることなど、流域ジオラマ模型を使用して、気づいてもらい、現実を知ってもらい考えていただきたいと思いました。最後に、参加者から、世界経済や自然災害に対する政治的な関わり方等におよぶさまざま意見がありました。

 

2025年04月26日

河川財団の助成事業に関すること

河川財団からの助成事業について、うれしいお知らせが2件あります。
1) 令和7年度河川財団助成事業採択通知
  4月2日に河川財団より、今年度の助成申請採択の連絡がありました。おかげで、児童・生徒を対象とした水環境学習・水防災学習をさらに継続して進めていくことができそうです。学習教材や学習方法の改善にもつなげていくことができます。河川財団ならびに関係者に深く御礼申し上げます。
2)「水防災ワークシート」出版記念慰労会の開催
 昨年度制作した冊子「流域と水防災」を児童が教材として使用する際に活用できる教材として、「ワークシートを通して理解を深めよう」を制作しましたが、その慰労会を開催しました。当NPOは、3本柱の事業を展開していますが、楽しみながら活動を行うことも大切に考えています。ワークシートの制作にあたり、執筆メンバーにはたいへんお世話になったことに対して、その労をねぎらう催しを行いました。
 平川事務局長の司会で始まり、原田理事長からは前述の趣旨説明がありました。 宴会に入ると、先付、寿司、地元でとれた魚などが美しく盛り付けられた舟盛が目を引きました。また、常磐を代表する味覚であるアンコウ鍋も用意されました。宴の締めにはアンコウ鍋の旨味が凝縮された雑炊が出され、見事に完食しました。祝賀会を通してメンバー間の親交もより深められ、今後の活動推進の活力となりました。

 

 

2025年04月15日