赤沼地区「水との共生」出前講座

 令和7年8月3日、いわき市赤沼地区構造改善センターにおいて「水との共生」出前講座を開催しました。当日は、赤沼地区子供会児童7名と保護者10名が参加し、赤沼環境保全会メンバーが見守る中、当NPOからはスタッフ6名が指導にあたりました。
 赤沼地区環境保全会の片寄会長からの挨拶に続いて、当NPOの原田理事長から、水との共生を考える講座にしたいとの開催趣旨の説明がありました。引き続き、「タニシによる水質浄化実験」として、地区内から採取した植物プランクトンを含む水を入れた3つの容器に、それぞれタニシを0個体、7個体、15個体入れて容器を黒い布で覆い暗状態に保つようにセットしました。
 次に、近くの農業排水路に移動して、参加児童だけでなく大人も水に入ってタモ網で水生生物の採取を行いました。農業排水路は水深約0.1m、流速約0.15m/s程度で水が流れていましたが、小さい児童たちも水路に入って水生生物を採取しました。その後赤沼構造センターの車庫(日かげ)に戻り、採取した水生生物の分類・同定を行いました。調査の結果、水生生物12種類が確認されました。今回は、昨年度の調査(採取種類数は8種類)よりも多い12種類の水生生物を採取することができました。
 その後は、センター内で児童・保護者が3班に分かれて水質測定を実施しました。1班は地点①小川江筋、2班は地点②構造改善センター前農業排水路、3班は地点③赤沼川の水を使用して、COD、導電率、におい、透視度の測定をそれぞれ行いました。その後、児童たちは得られたデータをもとに各自レーダーチャートを作成しました。小さい児童もいたのでグラフの作成に戸惑っていましたが、NPOスタッフの指導によりレーダーチャートを作成して、地点ごとの水質の違いを確認できたようでした。
 水質測定の後、「タニシによる水質浄化実験」の黒い布を取って、2時間後の実験結果のお披露目を行いました。タニシが植物プランクトンを捕食して水のにごりを除去してくれたことを全員で確認することができました。
 その後、児童たちは針金を用いたアメンボやペットボトルを用いた浮沈子の製作に楽しみながら取り組みました。また、これら科学玩具に加えて、使用済みCDを利用して作成したコマのプレゼントにも喜んでいました。
 最後に、講座のまとめとして、原田理事長から今回の生物調査および水質測定、タニシによる浄化実験の結果について総括を行い、講座のテーマである「水との共生」において、人間も生きものとして水環境に対して悪影響をもたらすのではなく、改善に向けて貢献していくことの必要性が強調されました。今回の講座では、赤沼地区環境保全会ならびに地区子供会には準備段階からたいへんお世話になりました。また、本講座は福島県企画調整部土地水対策室の「水との共生」出前講座としてご支援いただきました。これら関係された皆様に感謝・御礼申し上げます。


2025年08月25日