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石森山フラワーセンターでの自然観察会

 1月29日の午後、いわき市の石森山フラワーセンターにて開催された「環境アドバイザー研修会」に出席してきました。今回の研修には、環境アドバイザー17名、自然観察ガイド16名の計33名が集結。NPO法人いわき環境研究室からも3名が出席し、熱気あふれる学びの一日となりました。

 講師にお迎えしたのは、ふくしま虫の会の薄井翔太先生です。若干28歳の若さでした。 今回の講義で特に印象心に残ったのは、「鳥の足の形状から、その鳥の生態が判る」というお話でした。普段、私たちは鳥の鳴き声や羽の色に注目しがちですが、地面を歩くのか、枝を掴むのか、獲物を捕らえるのか。その生き様がダイレクトに現れる「足」の機能美に、参加者一同、感心しきりでした。

 講義の後は、実際に外へ出ての観察会です。 冬の澄んだ空気の中、石森山では多くの野鳥たちが姿を見せてくれました。マヒワ、ウソ、メジロ、ヒヨドリ、これらの鳥たちが元気に飛び交う姿をじっくりと観察。さらに驚いたのは、薄井先生が山の傾斜面を上ってマヒワの巣を取ってきてくれたことです。 精巧に編み込まれた巣を間近で観察し、鳥たちの営みの尊さを改めて実感する貴重な機会となりました。

 今回の研修で得た知識を、今後の環境保全活動の場でも活かしていきたいと思います。薄井先生、そして運営のいわき市環境企画課の皆さん、ありがとうございました。(投稿:H.H.さん)

   マヒワの写真

愛されるクマと守るべきクマ

 パンダが日本からいなくなってしまいました。
 丸い顔や大きな目、ふっくらした体が「かわいい」と感じさせてくれます。守ってあげたいという気持ちを引き出させてくれて、とてもリラックスできる、平和や友好のシンボルでした。

 私たちの身近にいる「クマ」は、ぬいぐるみから野生動物まで、いろいろな形で生活に寄り添っています。たとえば、テディベアが人気なのは、抱きしめると安心できる、やさしさや保護の象徴だからです。また、セオドア・ルーズベルト大統領のエピソードに由来する歴史もあります。子どもの頃の思い出と結びついていることも、ずっと愛される理由です。 
 「くまのプーさん」も忘れられません。登場する仲間たちも、人間のいろんな性格を表しながら、友情や助け合いの大切さを伝えています。このほか、日本でもリラックマやくまモン、ダッフィーなどのキャラクターがよく愛されています。

 これに対して、野生のツキノワグマやヒグマも「クマ」ですが、最近は人里に現れることが増えています。これは、人口減少や気候の変化、食べ物不足などが原因となっているようです。この脅威のクマですが、自然の中でとても大切な役割を果たしています。果物の種を広げたり、森の土に栄養を届けたり、中型の動物が増えすぎないように調整したりしています。これらのクマがいなくなると、森の多様性が失われ、自然のバランスが崩れてしまいます。自然を守るためには、山奥の森を再生したり、人工林にも広葉樹を植えたり、ゾーニング管理やICTによる監視など、いろいろな工夫が必要だという理解も深めていく必要があります。

 クマは癒しを与えてくれるだけでなく、森の守り手としても活躍しています。愛されるクマと守るべきクマ、その両方を知ることが、みんなで未来の自然を守ることにもつながるのだと思います。
(投稿:M.H.さん)

遅れてやってきたヒヨドリ

秋から冬にかけて、庭の様子がいつもの年とは少し違っていました。

ブナなどのドングリが不作で、山を下りるクマのニュースが報じられる一方、我が家の庭木は例年にないほど多くの実をつけ、庭を鮮やかに彩っていました。
特にウメモドキや南天、万両といった赤い実は、ヒヨドリをはじめとする野鳥たちの好物です。これまでは年末までにすっかり食べ尽くされてしまうのが常でした。

ところが今年は、正月を過ぎても赤い実がたわわに残っており、不思議に思っていました。
「野鳥が減っているのだろうか」
「それとも実が多すぎるのだろうか」
そんな話を家人としていたほどです。

一月半ば頃になると、ヒヨドリ特有の甲高い鳴き声が、急に増え始めました。
そう感じたのも束の間、あっという間に庭の彩りは消えてしまいました。近所の様子も同様で、鳴き交わすヒヨドリの声でにぎやかだった数日が過ぎると、庭木の実はすっかり無くなり、ヒヨドリの姿もめっきり少なくなりました。

住宅地が豊作だっただけでなく、山の木の実もまた豊作だったのでしょうか。
そのため、漂鳥であるヒヨドリが山から市街地へ移動する時期が、今年は例年より遅くなったのでしょうか。

我が家独自の生物季節観測結果でも、理解に苦しむことの多い昨今です。 (投稿:K.W.さん)

学びの入口と出口をつなぐ、環境学習の支援

 私たちのくらしは、自然と深く結びついています。だけど、そのつながりを実感する機会は、日常では意外と少ないものです。だからこそ、環境の学習は「知る」だけでなく、「感じる」ことから始まるべきだと考えています。これが、学びの“入口”です。
 入口では、子どもたちや地域の方々が「なぜ?」と問いを持てる体験を大切にします。身近な川の水質調査や、ゴミの行方を追うフィールドワーク。こうした活動は、環境問題を自分ごととして捉えるきっかけになります。
 しかし、入口だけでは学びは完結しません。学んだことをどう生かすか -それが“出口”です。出口では、調べたことをまとめて発表したり、地域で小さな改善活動を実践したりします。例えば、節水やリサイクルのアイデアを家庭や学校で広めること。こうした行動が、学びを社会につなげる力になります。
 入口で芽生えた好奇心を、出口で行動に変える。この循環こそ、環境学習の形だと私たちは考えています。NPOとして、地域とともにこのしくみを育てていく -それが、今年の挑戦かな?
(投稿:M.H.さん)


初日をながめながら

 初日の朝、澄んだ空に昇るご来光を眺めながら、思わず「今年の夏はどうか猛暑になりませんように」と心の中でお願いしてしまいました。太陽が悪いわけではなく、これまでの私たちの暮らしや選択が、地球温暖化や気候の変化につながっているのだとわかってはいるものの、やはり願わずにはいられません。

 今月は、市内の中学校1年生向けに環境学習の授業を行う予定です。気象庁のデータを使い、気温や降水量、植物の開花日などがどのように変化してきたかをグラフにしてみんなで考える時間にしたいと思っています。温暖化や気候変動を「自分ごと」として感じてもらいながら、グループワークでは、身近なテーマで自分たちにできることを考えてもらえたらと計画しています。

 ちなみに、昨年2025年の小名浜では、猛暑日が2日、真夏日が37日、熱帯夜が15日観測されました。昨年の夏はエアコンをフル稼働させていた記憶が鮮明です。ただ、福島や東京と比べると、それほど極端な暑さではないのかもしれません。でも、ここ10年ほどでこうした日が徐々に増えていることを、データから改めて実感しました。

 このままでは、これからの10年でもっと厳しい暑さや影響が広がるとも言われています。今回の学習をきっかけに、中学生のみなさんが気候変動を自分のこととして受け止め、未来のために自分にできることを考えてくれることを楽しみにしています。

 新しい年の始まりに、地域や未来のためにできる小さな一歩を、地域のみんなと一緒に踏み出していきたいと思います。 (投稿:M.H.さん)

やっとわかりました。イワキハグマ

 すごく昔、いわき地域環境科学会の観察会で古内栄一先生がイワキハグマについて説明してくれたことがありました。茨城大学の鈴木昌友先生を招いて観察会をやったこともありました。あれから何十年?今年、やっと理解しました。
 イワキハグマが観察できるのは、国道289号沿いの田人町です。ここは、イワキハグマの両親のオヤリハグマ、クルマバハグマも一緒に見られるので、イワキハグマが、両親の特徴を受け継いでいるのが確かめられます。イワキハグマの葉は、クルマバハグマに似て大きいですが、葉柄に翼があり丸い形です。イワキハグマの花は、オヤリハグマとクルマバハグマの花の中間的なつき方です。
いやぁ、やっとわかりました。古内先生。できの悪い教え子ですみません。
 しかし、最近になって先生がお話してくれたことがやっとわかるようになってきました。また、先生が繋いでくれたたくさんの方々との結びつきを強く感じています。自分一人ではわからないことも、大勢の人の力を集めるとわかるようになるのが、楽しくて仕方ありません。いわき環境研究室の活動もその一つです。
 この記事を読んだみなさん、会員になって一緒に活動しませんか。(投稿:M.Yさん)

ナガエツルノゲイトウの繁殖戦略

当NPOで実施した特定外来生物ナガエツルノゲイトウの小規模防除活動に参加した。
鮫川河口砂浜に着生したばかりの個体は節からわずかに根を伸ばした状態で根付いていた。砂層内には養分が少ないためかあまり生育が良くない。この植物の茎は中空で、ポキポキと折れやすく、水に浮きやすい。折ってくれたら、もっと栄養分のある土壌に着生できるのにと願っているようだ。
蛭田川の川岸や中州の土壌中に根付いていた株は、ツルヨシなどの他の植物の根と一緒に存在しナガエツルノゲイトウのみを除去するのがとても困難であった。土壌中の養分が多いためか地上茎および地下茎も肥大化していた。この場所は離れませんよと言いたげだった。これらの繁殖戦略に対抗していかに拡大を防いでいくか、知恵の絞り合いといったところか。(投稿:MHさん)

除去土壌の中間貯蔵施設を見学

先日、NPOメンバー9名と一緒に、双葉郡大熊町の中間貯蔵施設を久しぶりに見学した。2015年の除去土壌受入れ開始から、職場での初めての見学から今回で何回目だろうか?輸送量の10トントラックが列をなして走行し、保管場に黒いフレコンバッグが大量に積み重ねられていた頃とは違い、施設内はだいぶすっきりした感じがした。福島県内から運ばれた土壌もこの地でしばし眠っているといったところか。
これを掘り起こして、またバッグに詰めて、一度に6袋くらいしか運べない運搬を数年繰り返すのかと考えると先が思いやられる。本県の貴重な土壌資源、再生利用をしてあげないともったいない。有効に使う知恵と意欲を期待して止まない。(投稿:MHさん)

環境への想いを未来に託して

本日、「いわき市環境基本計画(第三次)一部改定版」の市長答申を行い、環境行政に関わる最後の務めを終えました。振り返れば、12年間にわたり、いわき市の環境施策に携わる機会をいただき、多くの学びと出会いに恵まれました。
この間、審議会メンバーの皆様には、常に真摯な姿勢で議論に臨んでいただき、豊かな知見を共有していただきました。また、市役所事務局の皆様には、丁寧な準備と温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
環境は、未来を生きる人々への贈り物です。その思いを胸に、これからは市民の一人、当NPOメンバーの一人として、いわき市の環境づくりを応援してまいります。
これまでのご協力に、深く感謝申し上げます。(投稿:M.Hさん)

広がりを見せつつあるナガエツルノゲイトウ

 鮫川河口に着生したナガエツルノゲイトウ、河口湾内の砂浜に漂着したごみの中から萌芽しているので上流から流れ着いた個体小片由来だと思われる。前に報告した川部地区から流れ出たかどうかはわからない。江栗橋や鮫川橋でもそのたもとに群生が見られるので、洪水によってそこから流れてきた可能性がある。いずれにしても、広がりは速いスピードで起こっているということである。

 瀬戸地区の水田でも発生が見られている。そこから流れ出たと思われる小片による着生が、下流域の蛭田川でも確認されている。鮫川とは違い、川幅もせまく拡大すると異様な光景が目につくようになってしまう可能性がある。茨城県南部や千葉県北部のように川面を覆うような状況になってしまうと洪水時に大丈夫かという不安もよぎる。

 初期の防除なら労力もコストもさほどかからない。でも拡大してしまうと予想以上に大変な植物だけに、なんとかしなければならない問題だ。

河川の維持管理

 河川の維持管理の基本は治水、利水、環境のはず。
 最近の異常気象は、短時間に記録的な大雨が降ったり、雨や雪が欲しい季節に降らなかったりと、治水や利水のための河川の維持管理面で大変な苦労が伴うようになってきている。ともすれば、人のくらしの安全安心の名のもとに以前のような治水、利水を中心とした河川管理に戻ってしまいがちになる。
 しかしながら、環境や生態系、景観を取り残してはいけない。堤外地の植生がすっかりなくなってしまった河川や驚異的な外来植物が拡大しつつある現状を見るにつけ、そのような気持ちになる。環境への回帰は、人を中心に環境をとらえてきたくらしへの反省から起こったはずなのに。回帰原点に立ち返る必要があるかもしれない。

久しぶりの鮫川河口

 日中出歩くのが億劫になるくらい暑い日が続いた夏だったが、今日は久しぶりにさわやかな天候だったので、鮫川河口まで足を伸ばした。NPOで海岸砂浜の放射性セシウムの調査をしていたころはよく歩いた鮫川河口右岸砂浜である。
 ハマスゲやハマヒルガオがよく見られる砂浜だが、今日はその中にナガエツルノゲイトウが点在していた。上流から流れ着いた茎の切れ端から根付いたと見られる株であった。その後、左岸側も歩いて見たが、発見できたのは1株だけであった。来週は上流域の調査を予定しているが、河口域にもこの植物がこれからさらに広がるのか、上流からさらに多くの植物断片が漂着するのか、とても心配である。

自然相手の学習支援

 9月12日、平四小で環境エネルギー学習支援を実施。学校近くの諏訪神社に当NPOが設置した自然エネルギー装置の体験や学校校庭で省エネルギー実験学習を予定していたが、生憎の雨・くもりで太陽を利用することができなかった。このところ暑い日が続き太陽をうらめしく思ってきたが、この日ばかりは日差しを望んだ。
 当NPOが行う学習支援は、体験重視なので自然環境を学ぶ際には当然屋外に出る。しかし、最近の気象が屋外での行動を妨げる状況が多くなっており、こうした活動も今後は体験のあり方などに改善が求められるのかなと感じている。以前から感じていることだが、自然相手は難しい。

好間四小で水生生物調査の事後学習を実施

 令和7年8月27日に好間四小5,6年生実施した好間川の水生生物調査学習の事後学習を本日9月8日に実施しました。調査で確認した24種類の水生生物の中で水のきれいなところにすむ生きものや優占種について、その特徴などを学習しました。
 優占種のヒゲナガカワトビケラが川底にどのように暮らしているか、場所、食べ物、環境などについて考えてもらいました。その中では、生きもの食物連鎖について触れ、生きものの生息が水の浄化にも役立っていることを紹介しました。最後には生物多様性というキーワードにも触れてもらい、多様性を維持していくのに児童自らができることを考え発言してもらいました。
 児童たちも普段の授業の中で学んでいることをフルに使いながら、多くのことを考えていました。

好間四小の水あそび

令和7年8月27日に、好間四小の5,6年生が、学校近くの好間川において、水生生物調査を行いました。当日はNPOいわき環境研究室スタッフ8名と夏井川流域の会スタッフ2名が指導に当たりました。その後、全学年児童22名で水遊びを行い、川で安全に遊ぶ注意などの説明を聞いた後で、川流れ体験や笹船競争などで楽しい時間を過ごしました。