遅れてやってきたヒヨドリ
秋から冬にかけて、庭の様子がいつもの年とは少し違っていました。
ブナなどのドングリが不作で、山を下りるクマのニュースが報じられる一方、我が家の庭木は例年にないほど多くの実をつけ、庭を鮮やかに彩っていました。
特にウメモドキや南天、万両といった赤い実は、ヒヨドリをはじめとする野鳥たちの好物です。これまでは年末までにすっかり食べ尽くされてしまうのが常でした。
ところが今年は、正月を過ぎても赤い実がたわわに残っており、不思議に思っていました。
「野鳥が減っているのだろうか」
「それとも実が多すぎるのだろうか」
そんな話を家人としていたほどです。
一月半ば頃になると、ヒヨドリ特有の甲高い鳴き声が、急に増え始めました。
そう感じたのも束の間、あっという間に庭の彩りは消えてしまいました。近所の様子も同様で、鳴き交わすヒヨドリの声でにぎやかだった数日が過ぎると、庭木の実はすっかり無くなり、ヒヨドリの姿もめっきり少なくなりました。
住宅地が豊作だっただけでなく、山の木の実もまた豊作だったのでしょうか。
そのため、漂鳥であるヒヨドリが山から市街地へ移動する時期が、今年は例年より遅くなったのでしょうか。
我が家独自の生物季節観測結果でも、理解に苦しむことの多い昨今です。 (投稿:K.W.さん)
