平四小第1回自然エネルギー学習開催

 いわき市立平第四小学校6年生2クラス(計44名)を対象に,6月11日(水)の午前中に自然エネルギー学習支援を行いました。当NPOのスタッフ10名に福島高専教員1名を加えた総勢11名で臨みました。 当日の自然エネルギー学習では、はじめに原田理事長から当NPO法人の紹介が行われ、引き続いて今年度3回にわたって実施される平四小の環境エネルギー学習の概要についての説明が行われました。今年度のテーマは、「地球温暖化と私たちのくらし」で、第1回自然エネルギー学習、第2回自然エネルギー・省エネルギー学習、第3回水防災学習で、地球温暖化やエネルギー利用について学び考えて、地球や自分をまもる行動につなげることを目的に学習しようとの呼びかけがありました。
 第1回の学習では、「地球温暖化をへらすためにできること」というサブタイトルで、1グループ7~8名ずつ、各クラス3グループ編成で、「地球温暖化と私たちのくらし」という概要説明(2グループ、40分)、温度差発電(ペルチェ素子発電)、水力発電、太陽光発電・発電のしくみ、風力発電の説明(1グループ、20分)をローテーションしながら体験しました。 概要説明では、モニターを使って、温暖化の原因と影響、対策について、温室効果ガス、再生可能エネルギー、温暖化の緩和や適応など言葉の解説をしながら、概要の説明を行いました。さらに、学習したことを自分なりに考えたり、感想を抱いたり、それを友人と共有したりすること、自分にできる温暖化の対策を考え実行する行動の大切さを強調しました。児童の数人から、自分にできる具体的な行動について発言してもらいましたが、緩和と適応の意味をある程度理解してもらえたことを感じました。
 温度差発電では、2種類の金属が接合されているペルチェ素子を使用しますが、はじめにペルチェ素子の特性である電流を流すと金属に温度差が生じること(ペルチェ効果)を指で触れて体感しました。続いて、ペルチェ素子を氷と児童たちの手のひらの温度差で発電 (ゼーベック現象)させ、LEDランプの点灯やモーターにつけた木製羽の回転を観察し、温度差発電を体験しました。児童たちは、初めて見る実験装置に触れ、都度実験の事象に驚き・楽しみながら取り組んでいました。今回の温度差発電技術の特徴を理解し、私たちの生活環境の中でどんなところに活用されまた将来役立てることができるかなどを考えてもらいたいと思います。
 水力発電コーナーでは、冒頭に福島県の水力発電量は全国で6番目に多い県であること、また日本で1番発電量が多いのは奥只見発電所で、2番目は田子倉発電所であり、両方とも福島県にあるのを知ってもらいました。発電体験では2人1組で、1人が2 L ペットボトルを持って、もう1人がペットボトルの底から流れ出た水をタービンにかける役を担当しました。高さを90cmと50cmの2段階として、ペットボトルのホースの太さを8 mm と6 mm の2種類を使用したので、4通りの発電体験ができました。発電量の大きさは電流計、 LED電灯の明るさ、オルゴールの音量で計測できました。子どもたちは電流計に出た数値をみんなで読んで、水力が多いほど、落差が大きいほど発電量が大きいことを実感できて楽しんでいました。最後に、使用した模型の名称(タービン、発電機など)を説明するとともに、火力も原子力も発電するしくみは基本的に同じであることを説明しました。
 太陽光発電・発電のしくみでは、まず太陽光発電の原理を簡単に説明し、その後ソーラーパネルを使い、一日の発電量サイクルを再現して、電気使用量サイクルとの差異をどう埋めるかなど考えてもらいました。その上で太陽光発電の利点、欠点を挙げてもらいました。またコイルと磁石で誘導電流を、手回し発電機を用いてタービンの発電原理を説明し、電気に交流と直流があることを知ってもらいました。児童たちは、太陽光発電ではペロブスカイトの最新技術に興味を示し、また、発電原理では、必要に応じ身近で交流、直流の変換を実施(ACアタプターなど)していることなど合点したようすでした。もう少し深く説明ができればと思う部分はありますが、何か一つでも関心をもった部分があったならば嬉しいです。
 風力発電では、担当から、風力発電のしくみと特徴、市内の風力発電例(平四小から見える三大明神ウィンドファーム)、風車の大きさと発電量についての説明後、子どもたちに風を起こして、風車を回す体験をしてもらいました。うちわを手にするとみんな懸命にあおいで風を起こし、手作り風車が高速で回ると、大喜びでした。盛り上がっただけではなく、体験を通して、風の強さ、向き、羽の数と発電量の関係について理解を深めてくれたようでした。
 グループ体験終了後は、また全体で集まって事後アンケートに記入してもらいました。最後の数人の児童から今回の授業の感想と今後へ向けての各人の抱負などを発言してもらいました。

 

 

2025年06月18日