平四小の第3回環境エネルギー学習支援を実施

地球温暖化の適応としての水防災学習 
-川や流域について学び、命を守る行動につなげる

 令和7年11月14日(金)、平四小6年生44名とNPOスタッフ9名が参加し、「地球温暖化への適応」をテーマとした水防災学習を実施しました。会場は4階の音楽室、図工室、理科室、家庭室で行われました。
 今回の学習では、NPO作成の水防災ワークシートと模型を活用し、体験型のプログラムを通して川や流域について深く学びました。授業冒頭では、第1回・第2回の内容を振り返りながら、地球温暖化の緩和と適応について説明し、今日の学習が「適応」としての水防災であることを強調しました。全体を3つのグループに分かれて、流域ジオラマ模型、流域と分水界・堤防模型、砂防ダム実験の3コーナーをローテーションにより体験しました。

流域ジオラマ模型のコーナーでは、治水と利水の基本や森林の保水力、霞堤・遊水地・調整池など治水に関する工夫について紹介しました。気候変動の影響を踏まえ、流域全体で水害に備える「流域治水」の考え方の必要性も伝えました。

 流域や分水界の模型のコーナーでは、先ず、前日の夏井川の流れの写真を提示し、「その川の水はどこからくるのか?」と問いかけ、「夏井川流域の模型」を中心に、本川や主な支川名を説明し、それらの川のつくりは、「樹木」の構成と同じであること(幹=夏井川本川、枝=好間川等)等、樹木図を使って説明。次に、参加者が「流域模型」に雨(直径2mmの鉄球)を降らせ、雨水の落下経路を追うことにより、「分水界」と思われるところに沿って紐を渡して確認。また、地形図でも、平四小の位置も含め、夏井川流域の範囲を確認しました。さらに、「川の流れ・分水界・流域」がイメージできるよう、「軍手(掌流域)」を使って説明しました。堤防模型を使っての学習では、「右岸・左岸」の考え方(船で下るイメージ)や堤防には、人々の生活を守ることが期待されていることから私たちの生活の場は、「堤防の内側」=「堤内地」と呼んでいること。その他、天端(テンバ)」等の呼び方等について堤防の役割と関連づけて説明しました。

 砂防ダム実験のコーナーでは、水害対策の一つである「砂防ダム」をテーマに、ワークシートに沿って進めました。まず、日本の川と世界の川の勾配を比較した図を示し、日本の川の特徴を理解してもらいました。そのうえで、川で起こる水害の種類や、水害対策に使われる構造物である「貯水ダム」と「砂防ダム」について、写真を見せながら問いかけを交え、それぞれの役割を説明しました。次に、2班に分かれて活動を行いました。一方の班では「砂防ダムの模型を使った実験」を実施しました。土石流が発生した際、砂防ダムがある場合とない場合で下流の被害がどう変わるかを観察し、砂防ダムが土砂を食い止め、下流の災害を抑える働きを体感的に学びました。あわせて、砂防ダムが環境に与える悪影響についても考えてもらいました。もう一方の班では「土砂災害の種類」について学びました。がけ崩れ、地すべり、土石流の現象や前兆を説明し、最後に地すべりと土石流の動画を視聴することで、土砂災害の恐ろしさをより深く理解してもらいました。

 全体のまとめの時間には、「ハザード」と「リスク」の違いを解説し、リスクを最小限に抑えるための工夫やハザードの回避の重要性を伝えました。川や流域、洪水のしくみを知ることで、自分や周りの命を守る行動につなげていくことの大切さを再確認する機会となりました。
 最後に学習に参加した児童数名から学習後の感想や今後に備えたい抱負などが延べられました。今後も児童たちが学んだ知識と体験を活かし、地域の防災に関心を持ち続けてほしいと思いました。

2025年11月21日