蛭田川におけるナガエツルノゲイトウ小規模防除活動
二級河川蛭田川流域では、特定外来生物であるナガエツルノゲイトウの着生が確認されており、在来植生や水域環境、景観等への悪影響が懸念されています。当NPOは、科学的知見と現場での実践を融合し、地域住民や学校、研究機関と連携した市民参加型管理モデルの構築を目指して、小規模な防除活動を実施しています。今回は、いわき市勿来町酒井内田地内の蛭田川でナガエツルノゲイトウのモニタリングと拡大防止を目的とし、2025年11月11日に小規模防除活動を行いました。
活動にあたっては、事前に河川一時使用許可取得や行政区長への説明、看板の設置など関係各所と連携し、行政立会いのもとで安全かつ適切に作業を進めました。現場では、GPSによる位置情報取得・写真撮影、スコップを用いた地下部を含めた個体採取、流下植物片の回収、採取後の湿潤重量計測、焼却処分まで一連の工程を実施しました。作業班は採取、記録、回収、全体管理と役割を分担し、植物体の流下防止に努めながら効率的な除去を図りました。
今回の作業では、20地点(BS-1~BS-20)で合計約310kgのナガエツルノゲイトウを回収しました。各地点は川岸や中州に点在し、植生面積や植物の茎太さなどは鮫川河口での防除の時よりも大きなものでした。多くの株は洪水による倒伏や埋没状態で存在していましたが、茎の節から根や新芽を伸ばす繁殖力の強さが確認できました。また、他種植物との混生や水面下での生育、地下部の引抜き困難さにより、完全除去には至らなかった箇所も多くありました。採取作業中は植物片の流下が頻発しましたが、タモ網による回収体制を整えたことで、下流への拡散防止に一定の効果が認められました。
回収植物体はブルーシート上で写真撮影後、90Lビニール袋に詰めて計測し、いわき市南部清掃センターにて焼却処分しました。現場立会いの行政担当者と連携し、ボランティア清掃後の搬入許可を得られたことは、今後の防除活動における有効な流れを経験することができました。
今回の活動を通じて、ナガエツルノゲイトウの繁殖力や防除の難しさ、早期発見・防除の重要性を再認識することができました。今後も引き続きモニタリングを継続し、翌春以降の萌芽状況や次年度の活動方針について検討を進めていく予定です。
最後に、本活動にご協力いただいたNPOメンバーおよび行政関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
