自然とともに学ぶエネルギー:平四小の体験型環境教育

 令和7年9月12日(金)、いわき市立平第四小学校の6年生2クラス(計44名)を対象に、今年度第2回目となる環境エネルギー学習支援を実施しました。今回の活動には、当NPOスタッフ9名に加え、福島高専の教員・学生4名、平窪自然塾のメンバー3名が参加し、総勢16名で支援にあたりました。午前中の時間を使い、校内での省エネルギー実験と、学校近くの諏訪神社境内での自然エネルギー体験を、2クラスが交代で体験しました。

校内での省エネルギー実験
① 室内の温度測定
 雨天のため屋外から室内温度測定に変更し、エアコン稼働・窓閉・廊下ドア開の状態で、8か所(窓ガラス、壁、天井、床、机、照明、廊下の窓ガラス・壁)を放射温度計で3回測定し平均値を算出しました。結果からみんなで考えて、①照明器具が最も高温で電気機器が熱を持つこと、②窓ガラスの温度差から外気や太陽光の影響、③天井と机の温度がほぼ同じで空調の効果がわかるとまとめました。なお、床の温度が他より1℃高い理由は不明でしたが、室内環境の理解を深める良い機会となりました。
② 色布の温度変化
 太陽光の代わりに白熱電球とLED電球を使用し、色の違いによる温度変化を調べました。
黒や青の布が高温になると予想されましたが、LEDでは変化が少なく、白熱電球では3〜5℃の上昇が見られました。児童たちは「省エネなのはどっち?」「暑い日は白い服がいい?」など、日常生活と結びつけた活発な議論を展開していました。
③ 風による肌温度の変化
 小型扇風機を使い、風の強さによる手のひらの表面温度の変化を測定しました。
風が強くなるほど温度が下がる傾向が確認され、皮膚表面から熱が奪われる仕組みを体感することができました。

諏訪神社での自然エネルギー体験
① 火起こし・ソーラークッカー
 曇天のためソーラークッカーの実演は中止となりましたが、「まいぎり式」の火起こし器を使った体験を実施しました。湿気の多い中でも4名が着火に成功し、文明のありがたさを実感する貴重な体験となりました。
② 足漕ぎ自転車・ソーラーカー
 自転車を漕いで発電し、水中ポンプを動かす体験では、電力の活用方法に児童たちが興味を示しました。また、ソーラーカーの乗車体験では、太陽光で充電した電気で曇天でも走行できることに驚きの声が上がっていました。
③ 発電施設(風力・太陽光・水力)
 風力発電機・太陽光パネル・水車など、家庭でも導入可能な設備を見学。
特に、神社脇の小川で稼働する浮体式小型水力発電機(福島高専製作)には多くの関心が寄せられました。

 天候には恵まれませんでしたが、児童たちは多様なエネルギーの仕組みを体験的に学ぶことができました。今後も、自然とエネルギーのつながりを実感できる学びの場を提供していきたいと考えています。

2025年09月18日