鮫川河口ナガエツルノゲイトウ小規模防除活動を実施

外来種対策と地域連携による持続的管理に向けて

 当NPOは、2025年10月31日に鮫川河口砂浜に定着した特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の拡散防止および、いわき地域における継続的管理体制の構築を目的として、小規模防除活動を実施した。本活動はいわき地域で初の試みであり、植生保全と外来種対策の一環として、現地調査、手作業による除去、再発確認やモニタリングを行った。今後は、地域住民や学校、研究機関との連携による市民参加型管理モデルの構築を展望している。

 当日は、河口部右岸砂浜において、作業内容や役割分担の打合せから開始し、事前にマーキングした18地点ごとにGPS情報の取得、写真撮影、植生状況の記録を進めた。作業は1班4名、計2班体制で効率的に実施し、スコップによる掘り起こしと地下部を含めた丁寧な採取を徹底した。採取個体はブルーシート上で本数または重量を計測し、土嚢袋に入れて回収、最終的に焼却処分を行った。

 今回、防除を実施した地点では、他の植生が見られない砂地に1~2本のみ着生している場合や、ハマスゲ等他の植物と混生している場合があった。特に後者では、根が絡み合い、ナガエツルノゲイトウのみを採取するのに苦労した。また、直径1~3mに及ぶ大きな株も複数確認され、地下茎の取り残しを防ぐことが課題であった。採取個体はビニールシート上で一時保管し、小片の飛散防止に留意しながら回収および処分を進めた。

 活動当日は、事前に地区行政区長への説明や海浜利用者への周知看板の設置を行い、福島県いわき農林事務所・いわき市役所職員、並びに河川一時使用許可を受けた福島県いわき建設事務所職員立会いのもと、適切に実施した。

 今回の活動を通じ、スタッフ全員が本種の特徴や採取方法を実践的に把握できたことは大きな成果である。一方で、ナガエツルノゲイトウの繁殖力や拡散の脅威も再認識し、今後の防除活動では飛散防止や地下茎の取り残し対策が重要であることを痛感した。いわき市内では鮫川流域のみならず、蛭田川流域でも本種の着生が確認されており、今後も継続的な防除活動が必要である。今回の経験を活かし、さらに多様な主体と連携しながら、地域全体で外来種対策と自然環境の保全への取組につなげていきたい。

2025年11月06日