市民向け水防災学習の開催
令和7年4月19日にいわき市文化センター2階会議室において、いわきを変えるゾ市民の会主催の「水防災学習」が開催され、11名の市民が参加しました。当NPOからはスタッフ9名が支援にあたりました。
今回は、「流域と分水界」、「森の保水力実験」、「砂防ダム実験」、「流域ジオラマ」の順番に説明を行いました。「流域と分水界」の学習では、流域模型を体験してもらいました。具体的に夏井川をモデルに想定してもらい興味を持たせ、川の成り立ち等を説明し、雨水がどのように流れ、海に注ぐかを説明しました。
「森の保水力実験」では、森林の状態を想定して、ジオラマ模型に実際にジョウロで山頂より水を流して、実験の条件を変えて交代で参加してもらいました。森の保水力を具体的な数値により理解していただき、緑のダムといわれる理由を実験により確認していただきました。
「砂防ダム実験」では、問いかけや遊びの要素を取り入れて説明しました。世界の川は、河口からの距離が長く、高低差が小さい川が多いことや日本の川は河口からの距離が短く、高低差が大きい川が多いことを説明したうえで、岩や流木を止めることにより水害を防ぐ砂防ダムのメリットに対して、①魚の生活環境を変えてしまう。(魚が上流に上れなくなる)②土砂をせき止めてしまう。③川からの栄養分が少なくなる。(海では磯焼け等になる)などのデメリットについても説明を行いました。
「流域ジオラマ」では、流域ジオラマ模型を使用して説明を行いました。水害が起こらないようにするには、川へすぐに雨水が流れないようにすること、森に水を貯めて川へ少しずつ流すようにすること、かすみ堤や調整地により川への流出を遅らせる工夫、田んぼダムの導入などについて説明を行った後、流域全体で治水を考えていく「流域治水」の説明を行いました。
最近では、雨の降り方が極端で時間雨量が多くなっていることや川の生き物と環境を考えること、林業の生業も衰退していることなど、流域ジオラマ模型を使用して、気づいてもらい、現実を知ってもらい考えていただきたいと思いました。最後に、参加者から、世界経済や自然災害に対する政治的な関わり方等におよぶさまざま意見がありました。
